【設備解説】屋内消火栓の「1号」と「2号」は何が違う?操作方法や設置基準をプロが解説

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はじめに:赤い箱の中身、実は2種類あるんです

オフィスビル、学校、病院、商業施設など、廊下の壁に設置されている「消火栓」と書かれた赤い箱(または扉)。皆さんも一度は目にしたことがあるはずです。


実はこの「屋内消火栓設備」には、大きく分けて「1号消火栓」「2号消火栓」という2つの種類が存在することをご存知でしょうか?

見た目は似ていますが、中身や使い勝手、設置される場所の基準は大きく異なります。


この記事では、消防設備士の視点から、「1号」と「2号」の違い、そして近年増えている「易操作性1号」について解説します。


1. 「1号消火栓」と「2号消火栓」の違い

最大の違いは、「操作の難易度(誰が使うか)」「放水量(威力)」です。


1号消火栓:訓練を受けた人向け(高出力)

  • 特徴:

ホースが太く重い。放水量が多く、消火能力が高い。

  • 操作:

基本的に「2人以上」での操作が前提です(1人がホースを伸ばしてノズルを持ち、もう1人がバルブを開ける)。水圧が強いため、反動でノズルを飛ばされないようしっかりと構える必要があり、訓練を受けていない一般の方が扱うのは難しい設備です。

  • 設置場所:

工場、倉庫、大規模な建物など、火災リスクが高い場所。


2号消火栓:一般の人向け(操作しやすい)

  • 特徴:

ホースが細く軽い(保形ホース)。水量は1号より少ないが、操作性が重視されている。

  • 操作:

「1人」でも操作できます。バルブを開けばすぐにホースから水が出る仕組みで、女性や高齢者でも扱いやすいよう設計されています。

  • 設置場所:

病院、福祉施設、ホテル、マンションなど、不特定多数の人や避難弱者がいる場所。



2. 近年の主流「易操作性1号消火栓」とは

「1号の威力(水量)」と「2号の使いやすさ(1人で操作可能)」を両立させたのが、近年主流になりつつある「易操作性1号消火栓」です。


  • 仕組み:

ホースを折りたたむのではなく、ドラム巻きや特殊な収納方法にすることで、1人でもスムーズにホースを引き出せるようになっています。

  • メリット:

1号消火栓と同等の消火能力を持ちながら、2号消火栓のように1人で操作が可能。



3. いざという時のために。操作手順の基本

万が一の火災に備え、基本的な使い方の違いを知っておきましょう。


2号消火栓(および易操作性1号)の使い方

  1. 開閉弁(バルブ)を開く。
  2. ノズルを持ってホースを引き出す。
  3. 火元に向けて放水する。

※手順がシンプルで、慌てていても直感的に使える設計です。


従来の1号消火栓の使い方

  1. 扉を開け、起動ボタンを押す(ポンプ起動)。
  2. ホースを全て引き出し、折れがないように伸ばす(※ここが難しいポイント)。
  3. 1人がノズルを構え、もう1人が開閉弁を開く。
  4. 合図をして放水開始。



4. 林明工業は「水系設備」の施工・点検を専門としています

こうした屋内消火栓やスプリンクラー設備は、消防設備士の資格区分で言うと「甲種1類(水系消火設備)」に該当します。


有限会社 林明工業は、この甲種1類の施工(工事)と点検を得意とする会社です。


当社で働くメリット

  • 専門性の高いスキルが身につく:

消火栓ポンプの仕組みや、配管の太さによる水圧計算など、水系設備に関する専門知識を現場で習得できます。

  • 「工事」も「点検」も経験できる:

新しく設置する工事から、古くなったホースの交換などのメンテナンスまで、水系設備の幅広い業務に携われます。

  • 未経験からの資格取得をサポート:

難易度の高い「甲種1類」の資格取得も、先輩社員がしっかりサポートします。



まとめ:身近な設備の裏側を知ることから始めよう

普段何気なく見ている赤い箱ですが、その中には火災から命を守るための工夫と技術が詰まっています。この記事を読んで少しでも「面白い」と感じた方は、消防設備士という仕事との相性が良いかもしれません。


林明工業では、未経験の方も経験者の方も募集しています。詳しい募集要項や待遇については、採用ページをご覧ください。


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